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シーサイドモーテル

この夏は映画館行きます!!
の、誓いの下、「シーサイドモーテル」観てきました。
ちなみに「告白」から間髪入れずの@シネ・リーブル神戸。

山の中にあるのにシーサイドと名付けられたモーテル、
「シーサイドモーテル」の4つの客室が舞台。

売れない美容クリームを売るセールスマン(生田斗真)と
そこに部屋を間違ってやってきたコールガールのキャンディ(麻生久美子)

借金を踏み倒して逃げていたチンピラ(山田孝之)とその彼女(成海璃子)と
借金取りのヤクザ(玉山鉄二)とその子分(柄本時生)と伝説の拷問職人ぺぺ(温水洋一)

激安スーパー社長(古田新太)とその嫁(小島聖)

キャバ嬢のマリン(山崎真実)と、マリンを旅行に誘った客の男(池田鉄洋)

それぞれの部屋で繰り広げられるそれぞれの人間模様。
というか、騙し合い劇。
たまに他の部屋と少し絡み合ったり影響しあったりもするけど、
最後に全部繋がってゆく・・・という展開ではありません。

伝説の拷問職人のペペの肩書を持って温水さんが登場したときをはじめ、
思わずクスっと笑ってしまうところはちらほらり。
ま、概ね古田新太氏だな(笑)

でも喜劇どっぷりってわけではなく、
生田斗真と麻生久美子の部屋の結末なんて、
個人的には結構切なく感じました。

で、玉山鉄二だよね。
何を隠そう彼の演技をちゃんと認識して観たのが
こないだやってた「素直になれなくて」なんですが。
大人っぽい雰囲気ながらもちょっと繊細な役どころで、
それが見事にマッチしてたのに。

登場するなり趣味の悪い服装に身を包んだガラの悪すぎるヤクザ・・・!
しょーげき!(笑)
口も悪いし、素振りも悪いし。
しかも、それはそれでしっかりハマっててさぁ。
いやー・・・演技上手なんだね~
山田くんも色んな役やるよね。
2人が共演している映画「手紙」
仕事がらみで公開当時はむっちゃ資料集めまくったくせに
映画はとうとう観ず仕舞だったので、今更ながら観たいかも・・・と思った。
あと、成海璃子ちゃん。
なんとなく上野樹里に似てない?


内容としては、まぁ思ってた通りの雰囲気で。
決して絶賛されるような映画でないし、
期待して観ると馬鹿をみる映画でもありますが。
ま、軽いノリが嫌いじゃなければ、そこそこ楽しめるんじゃないかしら。

ただ個人的には、もういっちょ何か捻りがあれば、
もっと面白くなった気がするけども。
どの部屋でも騙すやりとりが核となってるんだけど、
なんか最後に1個どかーんと作品を総括するような、
それこそ観客ごと巻き込むような大きな騙しがあれば
ぐっと引き締まった気がするよ。

松たか子vs木村佳乃

依然大ヒット上映中の「告白」観てきましたー
公開されてから1カ月以上経っているのにも関わらずの大盛況ぶり。
朝一の回でどうせガラガラだろー!と思って行ったら痛い目遭いました。
まさかあんな満員とは・・・確かに評判いいけども。

あたしの周りでも概ね好評で、
本を読んでから鑑賞した人の評価もなかなか良くて、
なかには「本より面白かったー!」なんて感想もあった程。

で、実際に本を読んだ上で観てみた感想としては、
本より面白かった!とまでは言いませんが、
本を読んでも尚且つ楽しめる映画でした。

やっぱ原作の方がキャラクターそれぞれの背景が深く描かれているため、
それぞれの造形は本のが堪能できます。

でも狂気は映画の方が勝ってた。

本は、語り手が冷静に述べていくので、
実はとんでもない事件なのに、
どこか素っ気ないというか、淡々としているんだけども。
変な言い方すると、どこか落ち着いた雰囲気があるんだけども。

そこに音と映像が加わることで、
深い狂気や歪みがリアルにくっきり浮かびあがる感じ。

暗雲立ち込める空や、打ちつける雨。
ポップすぎるBGMや、無邪気な笑い声。

活字では感じ取りきれなかった無秩序の恐ろしい世界観が
視覚・聴覚を通してどんどん体内に入ってくる感じ。

中島監督はこの独特の物語を独特の映像で作り上げたなー
と、カンシンせずにはおれませんでした。

スローモーションで女子学生たちが楽しそうに
水たまりの上を駆けて水しぶきが上がる・・・
ブリッジ的な要素で使われたそのシーンでさえゾクっとしたよ。

犯人の少年Aと少年Bは、映像を観て
「そっかー!これ中学生の話なんだなー!」と、改めて(笑)
特に少年Aは本では大人びた印象で、
あたしの中では高校生ばりの男の子を描いていたのに、
映画ではそれこそへーせーじゃんぷとかにでもいそうな風貌の
男の子だったので、結構イメージ違いました。

逆に全然期待してなかった岡田くんは意外に良かった。
役も役だし、もっと鼻につくかと思ったけど問題なかった。

そして要!
松たか子と木村佳乃の2大女優陣。

前評判でも、松支持派と佳乃支持派にぱっかり分かれてたので、
あたし自身、「自分はどっち派だろー?」と観る前から
かなり楽しみにしていた部分だったのですが。

実際に観てみた結果。
少年Bの過保護すぎる母親役をちょっとクレイジーな感じで演じてた
佳乃さんが途中までリードしてたのですが。

途中、本にはなかったファミレスのシーンで松さんが挽回を計るも、
なおも佳乃さんリードのまま迎えたラストシーン!
最後の最後の演技で。
ものの見事に松さん逆転勝利。
てなわけで、どちらも素晴らしかったですが、結果的にあたしは松派でした。

以前、告白を読んだ後の感想記に、

>「あなたの更生の第一歩だと思いませんか?」
>この凍りつくような締めの一言にゾクゾクときたよ。

と書いておいたのですが。
このゾクゾクきたセリフの先にまさかトドメの一言があったとは!
冷静な森口先生が持つ人間的な醜い憎しみがより露わになり、
かつエンドロールにつながる印象的なブラックアウトとなり、
本以上に受け手をばっさり切り離すかのような終わり方が素晴らしかったね。

これは一重に松たか子の力量によるところだと思います。
ラストシーンは彼女じゃなかったら、台無しだったと思うもん。
淡泊に語りながら内に秘めた憎悪の念をちらつかせる。
あの危ういバランスは松さんの演技力だからこその賜物かと。

いやー
ますます松たか子が好きになったよ。
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