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神様のカルテ

足もとの宝に気付きもせず遠く遠くを眺めやり、
前へ前へすすむことだけが正しいことだと吹聴されるような世の中に、
いつのまになったのであろう。

そうではあるまい。

惑い苦悩した時こそ、立ち止まらねばならぬ。

川をせきとめ山を切り崩して猛進するだけが人生ではない。

そこかしこにうもれたる大切なものどもを、
丁寧に丁寧に掘り起こしてゆくその積み重ねもまた人生なのだ。

(略)

一に止まると書いて『正しい』と読むではないか。


「神様のカルテ」という本を読みました。
読んではみたものの、何であんなに馬鹿ヒットしてるのかの謎は謎で終わる作品で。
決して悪い作品ではないけど、もうすぐ映画も公開で、
本屋にゆけば大概の店で目立つ扱いを受けているのにはちょっと違和感。
それほどの作品でもないような?
くどすぎない読後の後味が良かったのでしょうか?
でも冒頭で、ほぼまんま綴ったことで伝わるかと思いますが、
ラストの文面にはちょっと感銘受けました。良かったです。

そんでもって、何を隠そう、これが今年初の活字本読書!(笑)
漫画ばっか読んでるからねー。

にしても、医療モノつっても色々あるんだね。
浮かんでいる対象は、海堂さんのやつね。

あたしは極めて医療モノの敬遠する癖がありまして、
本はおろか、映画やドラマといった映像ものでさえ躊躇してしまうんだよね。

それが一番露になっているのが、昔から海外ドラマ大好きなのに、
ERは頑なに拒否してきたというところでしょうか…

ほんとことごとく避けた結果、医療モノといえば
ブラックジャックによろしく(漫画)と
海堂さんの「バチスタ」しかあたしのリストにはなくってね。
だから、比べる対象が浅くてすまんの。

でも今の地方病院の現状とか、まざまざと現実を突きつけられ、
考えさせられる部分もありました。
物語自体は何か大きな事件があるというわけでもなく(全く無いわけではないが)、
割と淡々と展開され、こんなに大ヒットしている作品だから、
どうせお涙頂戴みたいな話なんじゃないの~?
と疑われそうですが、そんなこともありません。
そうゆうエピソードがないわけじゃないが、コテコテには描かれないので、
泣かそうという魂胆はないように思う。
そこがちょっと好感だったのと、文章が独特で好きでした。
主人公目線の一人称展開の作品なんだけど、彼が夏目漱石を敬愛する少し変人な青年のため、言葉がいちいち古めかしい。故に、語りもセリフも古風な味わいがあって、
なかなか読感を刺激されました。
これはこの作品の大きな魅力ではないかと思うのだけれど・・・

映画化については残念ながら、一止クンに櫻井くんはちょっとイメージ違うんだけど、
細君・ハルちゃんは宮崎あおいピッタシ!!!彼女しかいない!!!
そんなわけで、映画はあおいちゃん見たさで楽しみにしています。

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