直島24-第18話~第22話-

7時も待たないうちに朝食(うどん)を済ませてしまったあたしたちは、
とりあえず一旦宿に戻って、またまたすることがなくて、時間潰しに眠る(笑)

チェックアウトの9時に民宿を退散し、車に乗り込んで港の方へ。
こんなに早くから動いても、まだどこもオープンしてないし、どうしよー?
と思ってたら、1軒だけ9時から開いてる施設が!もはや奇跡!

そんなわけで「007 赤い刺青の男記念館」に行ってきました。
ここは、世界中に多数のファンがいる007の小説「赤い刺青の男」に
直島が実名で登場することを記念し、映画化実現へのムーブメントとして、
町内ボランティア有志が町内外の協力を得て造り上げた007関連資料展示スペース。
9時から開いてる上に入場無料という素晴しさ。
加えて、造りもいい具合にチープ(大学の学祭でありそうなノリ)で、
肩肘張らずに楽しめる、個人的にかなり萌え度の高い施設でした。
しかしながら、なかなか侮れない資料数でしたよー。
入口には昨年の瀬戸内芸術祭で縁あった
川島猛氏の作品が額縁に入って飾られてたしね。

007のあとは、再び民宿のあった本村エリアを目指して車を走らす。
途中、昨日から通るたび目を奪われてた直島小学校のとこで停車し、しばし撮影。
naoshima6.jpg
さすがアート島!と唸らずにはいられない洒落た校舎!
隣接の幼稚舎も同じような建物で、更に少し離れた所にある役場も
同じ建築家の方による建物だそうです。

再び本村エリアに戻ってきて、お次は家プロジェクト巡り。
この「家プロジェクト」というのは、芸術家たちが古民家を改装し、
家の空間そのものを作品化したプロジェクトで、
このエリア一帯に合計7軒点在しています。

立ち並ぶ古民家の景観を楽しみながら、
点在する家プロジェクトを巡る。
古民家ではもちろん現在も生活が営まれているので、
素顔の直島が垣間見れます。
自転車使ってる人たちもいたけど、あたしたちは徒歩で巡りました。
そんなに広いエリアではないので、徒歩で充分。
可愛い屋号プレートを掲げてる家も多いので、
それを探しながら歩くのも楽しい。
生活圏の中で展開されているこの家プロジェクトは、
直島アートの中で一番島民の方たちと接する機会が多いので、
旅の醍醐味があるかな。

家プロジェクト散策中に立ち寄った直島バーガーの店。
プレハブ小屋の、かわいい内装。
食べたのは勿論、直島バーガー!
naoshima7.jpg
中に入っているのはハマチ!
パウンドもふっくらしてて、おいしかったです。

家プロジェクトは残念ながら、
7軒のうち「きんざ」だけは金土日祝のみの開館となるため
観れなかったんだけど、あとの6軒は全部巡りました。
個人的に一番好きだったのが「角屋」。
民家の中に広がる水が張られた空間。
中には、数字をカウントする電灯が散りばめられ、
それぞれ、ものすごく高速でカウントアップしている数字もあれば、
ゆーっくりカウントしている数字もあって、
音のない寡黙な空間に浮き上がる数字をぼーっと見ていると不思議な感覚に。
室内は障子に囲まれ、中心の水の周りを板間が囲み、
もの凄く和風なので、これまた和む。
主張する数字たちを見守るように静かに佇む和室。このアンバランスさが絶妙。
ちなみに「角屋」は家プロジェクト第1弾作品なんだそうです。

逆に一番苦手だったのが、「南寺」。
これはもうこの家プロジェクト内に限らず、直島アート全体を通して、
いや、ヘタしたら今まで鑑賞した全てのアート作品の中で、
一番苦手だったかもしれない。
あたしが地中美術館で一番感激した作品と奇しくも同じ方の作品なんだけども。
ジェームズ・タレル。もう今回の直島では、彼の作品に天国と地獄を見た。
この「南寺」も視覚マジックを駆使した作品。入場口から真っ暗で何も見えない為、
一列になって手で壁を伝いながら奥の部屋へ進んでいきます。
この時点でもう結構苦手で、お化け屋敷(ちょー苦手!)を行くかのような感覚。
前を進むセラ嬢の衣服をしっかり左手で掴み、右手は壁を伝い、
それでも何も見えない恐怖に足がすくんでしまう。
だって段とかあったら間違えなく躓く自信がある。
暗いからかなり長く感じた、でも恐らく実際は数メートルしかないのであろう通路を抜け、
係員の指示に従って、部屋の壁沿いにある椅子に座らされる。
相変わらず視界は真っ暗で何も見えない。頼りになるのは耳だけ。
何となくの反響で、そこそこ広い空間な気がするが、
どーゆう造りになっているのかは全くわからない。
もし今、何者かに襲われたとしても、訳のわからないまま死を迎えるだろう。そんな状態。
「今は何も見えませんが、徐々に暗闇に目が慣れると、見えてきます。
それまで、その場所でお待ちください。」そんな係員の指示が聞こえ、
思わず卒倒しそうになるあたし。
もう「今すぐにでも灯りをつけて!」と叫びたいくらいの衝動に駆られてるのに、
このままじっと待てだと?
こう書くと単に暗いのが怖いのかと誤解されるかもしれませんが、
別に暗いのが怖いとかじゃなくて、暗闇の圧迫感に息が詰まりそうになるのです。
たぶん閉所恐怖症に似た感覚かも。
もう目を開いているのか開いていないのかもわからなくなってきて、
発狂しそうになるのを必死に耐えながら、目が慣れるのを待ちました。
ちょうど一番端の席だったので、横の壁に頭部をもたれかけ、
ただただ時が流れるのを待つ。
そして5分後、理性、勝利。
何とか気を狂わせることなく、視覚が機能し始め、
ぼやーっと四角いスクリーンのようなものが現れた。
だんだんハッキリしていき、しっかり見えるようになってきて、
立ってそのスクリーンの前まで行くと、微弱ながらしっかり光が放たれている。
実はこれ、最初からずっと目の前にあったんだけど、
最初は目が慣れてないせいで見えてなかっただけなんだそうです。
またいつか直島に来る機会があっても、これだけはもう勘弁かも。

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