クレーム嬢

すっかり寒くなったので、クローゼットの奥にしまいこんでいた、
秋口早々に買ったブルゾンを取り出し、袖を通そうとフロントボタンに手をかけると。

ぱちーぃん!!!!!!!!!!!!!!!

威勢のいい音を立てて、まさかのクラッシュ。
おいおいおいおい。
買ってまだ一度も着てないんですけど?

秋口早々に買ったので、レシートなんて勿論置いちゃいねーし、
張り切って買ったので、張り切ってタグ切っちゃってるし。

おいおいおいおい。
でも、このまま泣き寝入りは悔しすぎる!
そんな強い思いと共に、ここ数年ですっかり人格の一部と化してしまった気がする
クレームQMIちゃんが目を覚ます。理不尽さを感じたら、
相手構わず食ってかかるこの人格のおかげで、
大事件を巻き起こしてしまったりして、実は少々難儀していたりもするんだが、
もう怒りを感じてしまったので、発動せずにはいられない。

こりゃあゴリ押しで、返品・交換・修理、どれかには応じてもらおう!
と、鼻息荒くし、ショップの袋にブルゾンを大胆に捻じ込み、いざ出陣。
某商業施設の入り口すぐ右にあるブランドだったんだけど、
商業施設の玄関口でひと呼吸置きつつ、手順を頭で繰り返す。

1、状況を説明(やんわりじゃなく激しくいく)
2、相手の様子をうかがう

すぐに返品・交換・修理等に応じてくれるようであればそれでよし。
しかし、レシートも無けりゃあタグも無ぇ。
ゆえに多分そうなると思うが、渋られた場合。

心底申し訳なさそうな態度の場合、もうひと頑張り。
それでもどうにもならなさそーだったら、本社の番号を聞き出す。
で、バトルは本社のやつと繰り広げる。

あまり誠意ない態度だった場合、そいつの名前を聞き出すと共に、
その場でそいつに本社に電話をかけさせ代わってもらう。
本社のやつにそいつの対応が悪い旨も訴えつつ、
ブルゾンボタン問題でヒートさせる。ヒステリックなくらいが望ましい。

「よし、完璧。いくか!」
最早、今後その店を出禁になる覚悟で、戦闘モードON。

店内に入ると幸い、敵(店員)は一匹(一人)!
レジでのんびりしている敵の元へ勇み足で駆け寄る。

「すいません!」
この一言で戦いの火蓋は切って落とされた。




結果から言おう。
不戦勝であった。

敵の言い分はこうである。
「実はこの商品、ボタンが取れやすいということで、回収かかった商品なんですよ!
なので恐らくお客様は回収前に購入されたんだと思います!」
「今はもっと丈夫なボタン変わっているので、そちらの商品と交換させていただきますね!」

完全に、肩すかしをくらいました。
いや、要望通り、むしろそれ以上の対応で拍子抜け。

しかも、うざい客だという嫌々した態度を1ミリでも感じ取ろうものならば、
ブルゾン問題は一先ず横に置いてでも応戦してやる!とまでこちらは思っていたのに、
想像以上の愛想のよさ。対応のよさ。だてに接客やってないぜ!ってカンジ。
やっぱ女の子はこうでなくっちゃ!ってなくらい可愛げのある店員で、
こちらの毒気はすっかり抜かれ、最終的にはすっかり和気あいあいな空気感。
会話も盛り上がって、数日後、商品が届いたら連絡貰えるよう約束をして、退散。
クレームQMIちゃん的には少し物足りない気がしなくもないが、
とにもかくにも、泣き寝入りしなくて良かった!
ダメ元でも持っていってみるものですね。
(いや、意気込みは全然ダメ元やなかったけど・・・笑)

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