十二人の刺客2011~マツモトトモ編~

忘れた頃にひょっこりお出まし。
11月編はマツモトトモ!

まずはマツモトトモといえば名作「キス」
これはねー
あたしが究極の少女漫画10選たる企画をやるとしたら必ずや取り上げる作品であり、
今まで読んだ少女漫画の中でも、ベスト5入りするくらいに好き。

正直、画力はちょっと劣る作家なんだけど、その分センスでカバー!
魅せ方がべらぼーに秀でてる。
思わずゾクゾクーと鳥肌立つほど。
あの才能は何なんだろう?他の作家と一線を画す感じ。
官能的スタイリッシュとでも言いましょうか。
余白・線・セリフ。独特の色気があります。
読み切りとかでもそのセンスの片鱗が伺えたりするから凄い。

「キス」で言うと、あたしのイチオシは、
ゴシちゃんの弟クンと両角さんがカーテンに隠れて林檎を齧りあうシーン。
もうその時の2人の表情&空気感がすげーびしばし伝わってきて、
そのまま2人の衝動で空気がびいいーんとひび割れる瞬間を肌で感じてしまったよ。
すげーと思った。

そしてもう1シーン。
忘れちゃいけない、恐らく全国のゴシちゃんファンが卒倒したに違いない
ゴシちゃん野獣化シーン。あたし別にゴシちゃん好きじゃないけど、卒倒しかけたもん。
環さんの計らいで、すんげー大変貌と遂げたカエちゃんの大人ワンピに
タグが付きっぱなしになっていてね。
取ってあげるよー!と、声掛けてきた青年くんたちにカエちゃんが囲まれちゃうのよ。
そしたらゴシちゃんがカエちゃんの背後にすたたたとやってきて、
まるで胸ぐらを掴むかのようにワンピの襟元を後ろからぐいっと掴んで、
歯でタグを噛み切って、涼しい顔で青年くんたちを威嚇するシーン。
そのあとカエちゃんが顔真っ赤にして「あの人あたしを殺す気だわ」
と心でつぶやくんだけど、あたしも殺されるか思いました。

あとは、このセンスを生かした印象的なシーンとは対極で、
独特の間で笑いを誘うシーンも得意な人で、
これは本編よりも読み切りの「ウワサ」とか「よくある話」の方が顕著にわかるかな?
この2つの特徴がマツモト先生の大きな武器だと思う。
個人的には前者の武器がお気に入りなんですが、
後者を支持しているファンも多いと思います。

いやー11月はこのマツモトトモ登場に伴って、
再び家の本棚の「キス」を引っ張り出してきて読んだけど、何度読んでもいー!
収録されている読み切りも秀作揃いですしね!

「キス」と「のだめカンタービレ」は類似点が結構ちらほらあるので、
「のだめ好き!」って人には絶対読んで欲しい。
カエちゃんとのだめ、ゴシちゃんと千秋先輩、
それぞれ2人の髪型・容姿とかSとMの関係性とか(笑)、
クラシック(まぁ「キス」はジャズやポップスなんかも出てくるけど)とか!

さて、「キス」はね、昔から何回も読み返しているので、今更極める対象ではなかったんだけどね。
意外と「キス」以外の作品ってちゃんと読んだことがなかったので、この機会に読み漁ってみました。

「美女が野獣」
これ、新連載の時に第一話だけ読んでたんだけど、
その後読み逃したままほったらかしにしてました。
白おかっぱの和み系女子と、黒ベタ頭のワイルド系S男子ってのは、
どうもマツモトトモにとって黄金の組み合わせのようね。
面白かったです。大体、寮が舞台ってのも好感度高い。(寮好き)
シモーヌの立ち位置の人のが「キス」にはなかったので、
そこのひと工夫が「まんま「キス」じゃん!」ともならなかったしね。
あと、最終話の終わり方も好みでした。

「23:00」
これは勿体ない!!
ダンスという題材がイマイチだったのか、1冊で完結してしまっている!
この題材はマツモトトモの才能が光る題材だとは思うんだけどなー
「魅せる分野の達人がその才能を遺憾なく発揮し、人々を魅了する」というのは、
ゴシちゃんのピアノシーンをはじめ、マツモト先生の手腕がキラリと輝く場面なので、
ダンスを題材にした(しかも、光る原石が出てくる)この漫画でも、
そのセンスをもっともっとアピールできるはずだったのに。
しかも、話もまだまだ膨らみようあったのに。
話も登場人物色々いた割に散漫に終わってしまって、本当に心底勿体ない作品でした。
「キス」で証明されているように、マツモトトモは音楽のセンスもいいので、
どんなダンスミュージックが扱われるのか・・・と、
そういった面でも興味深く読めたのになぁ。

「英会話スクールウォーズ」
イシュがかっこいーーーーー
マツモト先生の描く西洋人は最早萌えの域だな。
ただ、2人をどうやって恋愛に発展させるの!?というくらいに最初イガミあってます。
ゴシちゃんとカエちゃんも言い争いみたいなのはしょっちゅうしてたけど、
それはあくまでも2人の恋愛関係の上に成り立つケンカだったわけだけど、
全く恋愛関係が成り立っていない2人がケンカだらけだと、
それはもう相性問題なってくるから、こりゃあ長期戦だな!
と思っていたら、まさかの2巻完結。
これはもっとじっくりしっかり2人の歩みよりというか惹かれあいを描いてほしかった!!
設定的には一番好きで、その分展開に期待しちゃったから余計に悔しい。

「ビューティーハニー」
これはビジュアル的にはマツモトトモ黄金の、
白おかっぱ和み系女子と黒ベタワイルド系S男子の恋かと思いきや、
男がまさかの軟派ー!この意外性に最初びっくりした。
やっぱマツモトトモのヒーローはSじゃなくちゃ!
センスを発揮しきれないよ!と心配したけど、
先述の「魅せる分野の達人がその才能を遺憾なく発揮し、人々を魅了する」の
部分はこの軟派くんがすんげー腕の持った美容師で、
彼の手さばきで主人公のニコちゃんが見違えていくくだりで充分堪能できました。

「ボーズラブ!」
今までのマツモトトモ作品に出てくるヒロイン像が見事に崩れ落ちた・・・
第一話、あまりにゴツゴツした体つきに、男の人かと思って読んでもーたよ。
ラインが早稲田ちえ作品に出てきそうな感じだわ。
タイトルがさ、まぁ要するに寺を舞台にしているので、
そのまま坊主ラブってことなんだけど、それをカタカナにして、
しかもヒロインを青年のように描くことで、一瞬そーゆーのを匂わす作戦なのか?
いっそのことギャグに走らず、本腰入れてそーゆー方面に乗り出したら、
それはそれで新たな読者層ゲットに繋がるのではないかと思ってしまうけどね。
官能スタイリッシュ爆発のボーイズラブ。
うむ。女子学の腐女子に受けいいと思う。(勝手なイメージ)
しかし、それはそれで既存のファンに衝撃を与えるだろうな。
うむ。嫌だ!!

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