海文堂書店

9月最後の日の話。
仕事帰りに梅田から三宮方面行きの電車に乗る。
時間を見ると18:50。
「あーー!もう間に合わないー!」
と諦めかけつつも、タブレットでリアルタイム検索。

「あと20分で閉店なのに、レジにはまだまだ客が!」
「あと10分だけど店の周りは凄い人」

おや?間に合うかも?
と思わせる呟きが沢山あったので、普段は三宮駅で下車するところを、
ダメ元で一駅先の元町で下車。
西口の改札から出て元町商店街に出ると、
先の方に通行止め状態になる程の人だかり。
「間に合ったーーー!」と、その人だかりまで駆ける。

そう、9月30日は、神戸の偉大な老舗本屋さん、海文堂書店の最後の営業日でした。
もともと仕事帰りに寄ろうと思ってたけど、閉店時間が19時ということを知り、
仕事を何とか早く抜け出す方法はないかと考えたけど無理で、
あーあ・・・と思ってたんだけど、諦めずに行って良かったです。執念とも言う。

欲を言えば本を買いたかったけど、まぁ最後のシャッターが閉まるところには立ち会えたので、行って良かった。
普段は使ってないしアカウントも持ってないけど、
こーゆー時、ツイッターって本当に便利だね。
たぶん現場の呟きを読んでなければ、諦めて行かなかったと思う。
ただ、海文堂書店が閉店に至ることになったのは、
元を辿れば情報化社会、所謂IT革命のシワ寄せによるところが大きいと思うけど。
今もし自分が画家なら、パソコンが本を燃やして焚き火をしてる風刺画を描く。
まぁこうやってブログ書いてFacebookしてツイッター便利だな~とかゆってるわたしが描いても説得力ないけども。笑

「海文堂書店」は、海洋関係の書物が豊富で、全国の海洋ファンに親しまれ遠方からわざわざやってくるお客さんもいたお店で、同時に長年の歴史で地元神戸の人たちからも愛されたという老舗書店。
営業最終日のツイッターも「遠方で行けませんが、お世話になりました!ありがとう!」みたいな類の呟き沢山ありました。
神戸新聞に至っては、少し前に何回かにわけて海文堂書店の歴史を振り返る読み物を掲載したり、最終日の夕刊では一面の頁に店内の写真を載せ、翌日の朝刊には、一面にこそなかったが、二つも海文堂書店の記事を写真入りで頁違いで載せていた。
本当に神戸が愛した老舗書店だったんだなーとつくづく思いました。
わたし個人としては、学校の義務で学生の時に年に一度友達らと訪れる機会があり、その思い出が大きいかな。

その歴史、実に99年。すごい。
100年を目前に惜しまれながら幕を閉じました。


最後は店先に集まった大勢の人たちの拍手に包まれながら、
ゆっくりとシャッターが閉まりました。
海文堂への愛が満ち溢れた、温かい空気でした。

comment

管理者にだけ表示を許可する

07 | 2017/08 | 09
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
CATEGORY
SEARCH
ARCHIVES
MAIL

名前:
メール:
件名:
本文: