「田村はまだか」朝倉かすみ

評価が難しい本ですね。
内容は全然難しくないけど。

舞台は小学校の同窓会の三次会。
遅刻の田村をバーで待つ同級生とそのバーのマスター。
合い言葉は「田村はまだか」。
しかし、田村を待ちながらも皆がそれぞれに思い偲ぶのは、
過去に出会った妙に印象深い人たちとのエピソード。
その回顧録をメインに全6話を通して、田村を待ちわびる同級生たち。
果たして田村は来るのか来ないのか!?

「田村はまだか」というタイトルながら、
真髄は田村が来る来ないよりもっと別のところにある。

田村の人物像は1話目でしか語られず、
あとは待っている5人が1話ずつ主人公になって、
田村とは全然違う人物のことを振り返る。
変わり者の先輩、甘く淡い思いを抱いた年下の男の子、
隣の家の女の子、不倫相手の同級生。
わたしとしては、年下の男の子のエピソードが一番印象深かったかな。
大勢いる中から彼だけがすぐに目が付く・・・なんて、
立派な恋だと思うんだけど、二人の間で起こるやり取りは、
恋というには淡すぎる気もする。
でも、限りなくそれに近い何かが芽生えてる。
くすぐったさと、切なさが良かったです。

読み手を選ぶ本だと思う。
老いていた方が受け入れやすいと思う。
というか、青春まっただ中!みたいな若い世代はちょっと感情移入し辛いかもしれない。
中高生に受ける要素なんて見出せない。
まぁ彼らから見れば40代なんて、おっさんおばはんだしね。
同調しろという方が酷だろう。
でも、青春時代を懐かしむくらいに経験を経たある程度の大人になら、
全ての人がドンピシャでハマらないだろうけど、
何人かに一人は胸にぐっとくるかもしれない。
し、こないかもしれない。笑

あとは個人的な好みなんだろうけど、
文章がちょっとね、好みじゃなかったかな。
チョイスする単語とかに所々、違和感を覚えた。

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