FC2ブログ

国立国際美術館にて

「あの名作から、知られざる原点まで」
モディリアーニ展@国立国際美術館
DSC00191.jpg
チケット争奪戦に見事勝利したので、先週、母と行って参りました。

なんつか、美術鑑賞は嫌いじゃないし、いやむしろ好きなんだけど、
個人的にこーゆー遺された芸術品というものには
少しひねくれた偏見がありまして。

現世の価値観を持ってして、本来の感動は得られない。

遺された偉大な作品って、まぁ没後に評価されるパターンもあるだろーけど、
それでもやはり、私が生まれる頃にはとっくに認められていたものばかり。

その評価を得た、つまり感動をもたらした時代をリアルに生きてない私が
評価した人たちと同等の思いをその作品に抱くことは不可能なんだよ。

勿論、すごい!とか思うことはあっても、
その作品が当初観る者に与えた衝撃と同じ衝撃は得られないと思う。
どー頑張っても。

その感動や衝撃は、その時代の情勢とか流行とか生活水準とかがあって
初めて成立するものだと思う。時代背景という基盤があってこそ成り立つ。

今のテレビやパソコンが普及しまくり、視覚の刺激に慣れすぎた感覚で、
当時の人たちと同じように感じ取ろうなんて無謀ってもんよ。
それにその作品自体、恐らくテレビやパソコンが
存在しなかったからこその作品だと思うし。
もしもそのアーティストが今の時代に生まれていたら、
その作品は絶対に生み出せないと思う。

音楽なんかでも一緒だよね。
生まれる時代が違ったら、今頃、演歌を愛聴してたかもしんない。
勿論、根本的な嗜好は多少左右するだろーけど、それでもやっぱし時代って大事!

高尚さが理解できない低俗な感性ゆえの負け惜しみじゃないか!
と、捉えてもらって大いに結構よ。間違ってない。

ただ、海外の一日じゃ観きれない規模の美術館なんかに行ったら
途端に考え方コロっと変わるかもしれんがな。
そーゆー奴です、あたし!

そんな野暮な奴が行くなー!とか言われそうだけども、
何をおっしゃる!招待券があるなら行きますとも!

てなわけで、チケットを有難く頂戴して、モディリアーニ展へ。
理解しきれないだけで、美術鑑賞という行為そのものはフェイヴァリットなんだってば!

さて。
感性だけでなく、知識まで浅はかなワタクシは
今回初めてこのモディリアーニの存在を知ったのですが、
一応、仕事で国際美術館の方の話を軽く聞いてたので、
若干の知識は事前に入れての鑑賞となりました。

「素晴らしい!」とおっしゃっていた「大きな赤い胸像」には
全く素晴らしさを感じることができなかった私が一番カンシンを示したのは、
スケッチ画の多さ!

画家が大きなキャンバスに絵を描く時ってさ、
まずはキャンバスに軽いタッチで構図を描いていって、
そこから絵を詰めていく行程を勝手に描いてたんだけどさ。

1つの人物画を描くのに、鉛筆でスケッチブックにラフなデッサンを
何枚も何枚も何枚も描いてるのが遺されていて、そこに凄く興味がいきました。

キャンバスにいきなりダイレクトに描かないんだー!

当たり前なのかしら?
絵心のない私には全くわかんないですが、ちょっとした驚きでした。
しかも物とか風景ならともかく、人物画なのに。
モデルはキャンバスに描きだされるまでに参っちゃいそーよ!

そうそう。
凄く異様さを感じたのが、人物画だらけってコトでした。
出展作品のボリュームは物凄いんだけど、ほぼ人!
何かあんなにズラーっと人物画ばかりで、
しかもかなり独特の画風(首が長くて瞳が塗り潰されてる)なもんだから、
途中でとても奇妙に思えてきたよ。


さてさて。
モディリアーニ展が開催されていた国立国際美術館では
塩田千春の精神の呼吸という個展も開催されていたので、鑑賞してきました。
そしてやはり、遺された偉大な芸術品より、
現代を生きるクリエーターたちによる作品の方が性に合うことを再確認。
DSC00190.jpg
このポスターの作品。
実物を観たら、必ずや目を奪われてしまうと思います。
散乱するように散らばった沢山の吐き古された靴・靴・靴!
そのひとつひとつに赤い糸が結びつけられているんだけど。
その一足一足にその靴にまつわる思い出が手描きされた紙が添えられています。
持ち主それぞれのドラマがそこにはありました。

奥へと進むと、場内にずらーっと並べられたベッドに
覆い尽くすように絡められている黒い糸。
その異常な様にこれまた圧倒。
During Sleep
展示品に人は寝てないが、雰囲気としてはこんな感じ。

もーねえ、辺り一帯が不穏さでいっぱい!(笑)

すごい感性だなー、と感心しました。
私の中には全く備わってない感覚な気がする。
塩田さんはベルリンを拠点に国際的に活躍されている美術作家さんだそうで。
先程ホームページで過去の作品も拝見しましたが、
本当に視覚に訴えかけるインパクトが凄そうな物ばかり。
全体的なオーラが完全に負だけど・・・・(笑)

ちなみに。
建物の前は通ったことあるんだけど、
中に入ったのは今回が初めてだった国立国際美術館。
DSC00189.jpg
建物自体がオブジェだよね。
好きだー!
DSC00192.jpg
ちなみにこのアングルからそのまま後ろを振り返ると・・・
DSC00193.jpg
近未来と昭和の同居!みたいな。

comment

管理者にだけ表示を許可する

モディリアーニは苦手だー!

ただ、塩田千春、すばらしー!!!
赤い糸の靴!惚れた!!!
ポスター欲しい。

塩田千春、なっちゃん絶対好きやと思うー!
だいぶ「病み」というか「陰」というか、ダークな感じやけど(笑)
また足の伸ばせそうな範囲で個展あったら、次は一緒に行こー♪
07 | 2019/08 | 09
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
CATEGORY
SEARCH
ARCHIVES
MAIL

名前:
メール:
件名:
本文: