読書の弥生?

実はあたしの手帳の先月の目標欄には。

読書

の二文字が書かれております。

ライブも映画も舞台も何も予定がなくて。
何かの作品に触れたのが「最後のマンガ展」くらい。
アウトプットに危機を感じたので、急遽「読書」が目標となったわけです。

読んだ本は3冊。
まぁあたしの普段の読書ペースでいけば、1か月に3冊はかなり読んだ方です。
しかも珍しく、NOT伊坂(笑)

んなわけで、感想なんぞちょろっと。

『扉は閉ざされたまま』石持浅海

2006年版の本格ミステリ大賞で最終候補作に残り、
このミステリーがすごい!及び本格ミステリベスト10では共に第2位に、
週刊文春ミステリーベスト10では第5位にランクインした作品だそうです。(バイwiki)

ミステリーものではありますが、古畑任三郎みたいなタイプの、
最初から犯人がわかっているパターンのもので、
冒頭で殺人シーンが描かれます。
しかも主人公が犯人!

読み手に与えられるのは、謎が解かれていく快感より、
秘密を暴かれていくスリル。

冷静で頭の切れる主人公が完全なる密室殺人をやってのけた。
その切れる頭でその密室殺人を事故へとコントロールするべく、
言葉巧みに場を誘導するのだが、
他人のちょっとした発言で自分の致命的なミスに気がついたり、
思わぬ相手が冴えた推理力で応戦してきたり。
ちょっと妙なスリル感です。

しかし。
主人公が殺人に至った動機だけは最後まで明かされないので、
物語が進むにつれて、それがかなり気になる。
だって事件が起こるのが、青春を共にした大学のサークル内の仲よしメンバー内の同窓会。
大学時代の仲間を殺してしまう(しかも特に仲違いをした様子もない)
その動機とは一体なんなのかー!!!!

その真相が明かされた時。
「え・え~?!」となりました(笑)
ちょっとあたしには理解しがたい動機でした。
とゆーか、この気持ちを理解できる人のが少ない気がする・・・

しかも、あたしの中にある大きなタブー
「ドナーカード」に纏わる動機でもあって。
だいぶ複雑な心境でした。

ドナーカードは立派なシステムだとは思うんだけど、
あたしの大切な人たちには所持してほしくないカードです。
でもまぁ意思表示は自由だし、その立派な意思は尊重されるべきだとは思うので、
せめて持っていることをあたしに明かさないでほしいです。
ドナーカードに反対なわけではないです。ちょっとしたトラウマがあるだけ。


『反乱のボヤージュ』野沢尚

廃寮反対! 僕らの「闘争」が、今はじまる。
薫平19歳、首都大学の寮生。大学側が打ち出した廃寮政策に反発し、
自由と自治を守るため、仲間と共に立ち上がる――。
今を生きる、普通の若者達の姿を描く、青春長編小説。


あたしの読書歴の原点を顧みると「おちゃめなふたご」に辿りつくわけですよ。
そのあたしが、この「反乱のボヤージュ」に好意を抱かないわけがない!

そう2つの共通点は「寮生活」

あたし自身一度も経験したことはありませんが、
小学生のころ「おちゃめなふたご」の世界にどんだけ憧れたことか!
個性豊かなキャラクターたちが織りなす友情物語。
夜中こっそり寮をみんなで抜け出して月の下でピクニックとか。
もうワクワクの世界でした。

そんなパットとイザベルたちの寮生活とはちょっと違うけど、
「反乱のボヤージュ」でも個性溢れる寮生たちの絆や生活が描かれます。

しかし、こちらの寮生たちの生活は主に、寮の取り壊しをもくろむ大学側との戦い。
元刑事の舎監・名倉を送りこまれ、厳しい統制を始まった寮内と、
時を同じくして起こる、ストーカー事件や自殺未遂騒動。
でも、一つ一つのトラブルを乗り越えながら結束を固めてゆく寮生たち。
そして、敵である名倉さんとの間に芽生え始める不思議な信頼関係。

どうなってゆくのか、ワクワクしながら読みました。

読み終えたあと思ったのは。
「面白い!!これは絶対に連ドラにすべきだー!!!!!」
映画じゃ無理。
たかが2、3時間の尺でこの寮生活の面白さは伝わりきれん。
しかし!
連ドラならそれが十分に可能。
この原作実写化ブームにのっとって絶対に連ドラにしたらいー!ぴったし!

と、思っていたら。
前編・後編形式で、既にドラマ化されていた(笑)
しかもキャストが結構豪華でビックリ。

主人公のクンペーくんにV6の岡田くん!
おおー!悪くない!
次第に寮生のよき先生のような存在になっていく舎監・名倉さんに渡哲也!
おおー!悪くない!

そのほか、八嶋智人、山口紗弥加、新山千春、鈴木えみ、
宮迫博之、渡辺いっけい、堺雅人、津川雅彦などなど。
豪華!
これは是非観てみたいわん。


『パレード』吉田修一

都内の2LDKマンションに暮らす男女四人の若者達。
「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。
それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、
“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。
そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。
発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。


のめりこみました。

別に何か大きな事件が起こるわけではなく、
たんたんとした日常が描かれていくだけなのに。

その世界に夢中になりました。

そして、読み終えて「映画観に行こう!」と
思い立ったその日に上映終了だったゆふ・・・
早いよ~(涙)

描かれるのは5人の若者の奇妙な2LDK共同生活。
それぞれ5人の立場でストーリーが展開され、5章から成る1冊の物語。

他の2冊は通勤時間とか利用してダラダラ読んだけど。
これだけはそれが出来なかった。

しなくちゃいけないこと後回しにして、
2日間に分けて一気に読んだ。
そんなハイペースで読むつもりなんてなかったのに。
もう読み進めたい欲求が止められなかったです、
その描かれる共同生活の居心地の良さに。
とゆーか。
登場人物の一人がこの生活を「インターネットのBBSのような世界」
と例えるんだけど。
インターネットやケータイで繋がる生活が当たり前の、
現代社会に生きる若者たちなら多くの人がこのストーリー内に
共感できる部分があるんじゃないかな。

同じ青春小説でも「反乱のボヤージュ」で表現されるのが熱い青春なのに対して、
この「パレード」で描かれるのは、毒の回った青春です(笑)ちょっと狂気じみてる。

本音を晒さない。
その場が楽しければいい。
空気を読む。
重たいコトは言わない。
干渉しない。
そーゆー類の付き合いってあるじゃないですか。
それがわかる人には痛いくらいこのパレードの世界観が染みてくるはず。

でもきっと誰でも、演じてる部分はあると思う。
家族といるとき。
友達といるとき。
恋人といるとき。
上司といるとき。
後輩といるとき。
ひとりきりでいるとき。
全てが同じ自分でありながら、全てが違う自分であると思う。
ひとりきりでいる自分を知っている人なんて、自分しかいないわけだし。

だからこそ、あたしのことを、
「うるさい」という人もいれば「大人しい」という人もいて。
「A型っぽい」という人もいれば「B型っぽい」という人もいて。
「まじめ」という人もいれば「変わってる」という人もいて。
「おもしろい」という人もいれば「つまんない」という人もいて。
「好き」という人もいれば「苦手」という人もいて。
与えている印象が相手によって大きく違うのは、
あたしがそれを少なからず演じているからなんだと思う。

人間はそんなに単純な生き物ではないとゆうことです。

comment

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パレード(泣)
完全に見逃した映画なの(泣)

はよDVDなれー!

ほんまあっちゅー間に終わったもんな!(怒)
一か月もやってなし。
リーブル早い~
しかも地域によって公開はこれからやったりするから、DVDはしばし先かも・・・
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