十二人の刺客2011~小林賢太郎編~

さてさて。
今年1年通しての企画として立ち上げた「十二人の刺客シリーズ」なんですけども。
ようはマンスリーで1人ピックアップして、
1か月かけてトコトンその人にハマるという趣旨のザ・自己満企画なんですけども。
月によってその対象は、ミュージシャンだったり映画監督だったり漫画家だったり・・・
と、ジャンルは様々なのですが。

この4月は、恐るべき男が現れた。
4人目にしてボスキャラ級の刺客。
名を小林賢太郎という。

もう「ハマる」なんて表現じゃ生温い。
最早、惚れた。
彼の才能に。所作に。メガネ姿に。(笑)

「小林賢太郎」という人物の知名度は一体どんなもんだろう。
あたし自身は、彼の相方の「片桐仁」なら、気になる舞台に出てたり、
テレビ等で俳優としてよく見かけるしかなり馴染みあったけど、
「小林賢太郎」という名は今一つピンと来ない対象でした。
そして彼ら2人を指す「ラーメンズ」というコンビ名。
名は一応知っていたけど、どんなネタをやるとか基本的な芸風ですら全く知らなかった。

ところが2年くらい前に、ラーメンズの舞台がものごっつい人気で
チケットの売れ行きも無茶苦茶いいという事実を知って、
「へー。彼らに関しての知識自体、
昔オンエアバトルでちょいちょい出てた気がするけど・・・程度だなぁ。」
としかその時は思わなかったんだけど。

時は過ぎ、2011年4月。
あたしは小林賢太郎の才能に跪くことになる。

出会いは現在全国公演まっただ中の彼の一人舞台「POTSUNEN」
これもかなり人気のある舞台ときいていて興味が湧いていたところに、
観に行ける機会があったので、仕事帰りに軽い気持ちで鑑賞。

ジャンルは「お笑い」のステージのはずなんだけど、
今まで観に行った「お笑い」のステージとは全く毛色の違う世界。
もはや異世界。
なんて表現したらいいかわからん。
それこそ日本語を巧みに操る小林氏ならばものごっつい表現するのかもしれんが。
言ってしまえば「シュール」なんだけど、なんかその言葉でひと括りにしてしまうのは
あまりにお粗末とゆーか失礼とゆーか。
体ひとつで演じるコント、シンプルな小道具に漫談、
映像を使ったネタ、絵を使った言葉遊び・・・
と、緻密な脚本のもと、あの手この手で興じられるネタたち。

それらを散々ちりばめておいて、最後の最後に待っているどんでん返し。
これは本当に特筆すべき点でした。
完成されすぎた魔法のようなオチにぶわーっと鳥肌がたったもの。
最早あれはマジックだね。
どんな脳みそしてたら思いつくんだろう?
すげーわ。
まるで複雑に張られた伏線がラストに一気に繋がるミステリー小説のようなオチでした。
ものすごく作りこまれた世界で、お笑いだけでなく、
演劇やマジックやパントマイムといった
様々なエンターテインメントを集約した魅力がそこにはあった。
なんつーか、「お笑い」が芸術として昇華した感じ。

お陰で感動しまくったあたしは、
すぐに彼の作品や情報を貪る日々を迎えることとなりました。

すると。
「何でこれまで彼の作品に出会わなかったんだろう!?」と不思議なくらいに、
自分がすごく理想とする芸能センスの持ち主ではないの!」

芸人、脚本家、演出家、漫画家という幾つかの肩書を持ち、
お笑いコンビ「ラーメンズ」の活動ではコントの脚本・演出を全て担い、
「K.K.P.」という脚本・演出をつとめる演劇プロジェクトを立ち上げ、
また、小島淳二との映像製作ユニットやバカリズムとの大喜利ユニット、
田中知之(Fantastic Plastic Machine)との音楽ユニット「SymmetryS」
などの活動や、ソロコント公演に漫画「鼻兎」まで書いているという
この多才ぶり。何かひとつでもいいから才能分けてほしーし。

で、いくつか観てみてみました。

第15回公演「アリス」 
最後のネタ「不思議の国のニポン」が一番笑ったしカンシンしたわ。
ねぶた・・・凄みのあるエレクトリカルパレード(笑)

「Rahmens presents Golden Balls Live」
面白いネタもあったけど、
人に小林賢太郎作品を薦める際のマストにはしないかなぁ。

「君の席1、2」
おぎやはぎ、バナナマンとのユニットで、
何か集まるべくして集まったコンビたちだなぁ・・と変なカンシンが(笑)
1のエンドロールでそれぞれのコンビネタの制作はそれぞれ
小林・設楽・矢作の名になっていて、妙に納得。

「TAKEOFF 〜ライト三兄弟〜」
演劇ぶっく調べの2007年度演劇ランキング1位という肩書の時点で
ちょー期待して観たけども。いやはや・・・期待以上だわ。
これは是非とも生で観たかった!しかも新神戸でやってたなんて!
再々演希望。無理か?

「Sweet7」
面白かったし、なんせ構成が素晴らしかった!
けど、同じような場面の繰り返しでもあったので、
ちょっと気分がだれるとゆうか、長く感じられた。(まぁ実際長いんだけど)
先に「TAKEOFF 〜ライト三兄弟〜」観てたから余計そう感じたのかも。

「鼻兎」
全然可愛くないのに、読んでるうちにどんどん愛着湧いちゃう不思議な生き物でした(笑)
シュールな笑いの中にも時折ほろりとくる変化球なストーリーも盛り込まれてるあたりに、
小林賢太郎らしさを感じた。

「THE JAPANESE TRADITION ~日本の形~」
小島淳二との映像製作ユニット「NAMIKIBASHI」作品。
海外で作られた日本の(間違った)伝統を紹介したDVDを体現したような内容。
海外の人たちのフィルターを通した風の日本文化。滑稽です。
好きな人はかなり好きなのではないかと思ふ。

「机上の空論」
短編作品集映画「JamFilms2」の1本目。
最高でした。
「THE JAPANESE TRADITION ~日本の形~」の形式も取られてて、
そこで紹介された日本の男女交際のHOWTOを実際に実践してみるという内容。
メイキングも収録されてて、大満足!
しっかし、こんなとこまで発掘してしまうなんて、あたし・・・!

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